皆様こんにちは。
かんざし工房和心の細田でございます。
今日は簪の起原についてお勉強したいと思います!
そもそも簪の原点は、実は縄文時代にありました。
当時の日本では先の尖った1本の細い棒に呪力が宿ると信じられており、
その細い棒を髪に挿すことによって魔を払うことができると考えられていました。
そこで使われていた棒が「髪挿し」と呼ばれており、簪の語源になったといも言われています。
また、上古の人々が神を招く際に頭に飾る草花が起源であるとも言われており、
花を飾ったことから花を挿す=花挿し(かざし)=かんざしと変化したものという説もあります。
ちなみに余談ではありますが…
髪挿しを束ねたものが櫛の原型とも言われているのですが、遺跡から見つかっているそうです!
出土品を見ると縦長…特に歯の部分が長く、櫛というよりもヘアピンのような用途があった様です。
ではでは、髪挿しからどうやって簪の字になったのでしょうか?
実は、元々簪という漢字は中国で使用された髪留めを指す漢字です。
簪という漢字には牙に似た文字が使われています。
この字は髪の中に潜り込む簪の形を描いた象形文字と言われています。
当時は竹製の簪が多かったので、後に竹かんむりを加え、
下に「曰」(人間の言動を表す記号)をそえて、簪(サン・かんざし)と書くようになったと言われています。
…ということは、日本よりも古い頃から中国には簪があったのでしょうか?
気になりますよね(笑)
それはまた追々ご紹介したいと思います(笑)
では、また来週~ノシ